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出口と入口

メイヴ

ミスティがそばで見守る中、助産師のジニーが私の股の間から身を起こす。カーテンの隙間から差し込む夕日が、黄金色と深紅の光の筋となって彼女の顔に影を落としていた。雪が溶け始めている。窓の氷も解けていく。私は顔をしかめながら脚の力を抜くと、ミスティがそばに来て、私が上体を起こすのを手伝ってくれた。

「それで?」ジニーが手袋を捨てるのを見ながら、ミスティが尋ねる。「いよいよ、始まるの?」

「ゆっくりだけど、ええ。お産が近づいてきてるわ。これから陣痛はもっと強くなるでしょうけど、まだ間隔は十分にあるから、時間はまだあると思う。一日か、そこらへんはね」

「一日も?」私は弱音を吐いた。

ジ...