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クイーン・アンド・アサシン

ソレン

これまで誰にも、女神に呪われたような真実の全てを話したことはなかった。パットンにさえもだ。あいつは俺がしてきたことの全てを知らない。無理強いされたことも、自ら進んでやったことも……だが、どことも知れぬ場所にあるクソみたいなあばら家で夜を明かす間、俺はメイヴに全てを打ち明けた。

雨が屋根を激しく叩きつける中、俺たちは隅に身を寄せた。冷え切った彼女の体に毛布をかけ、俺の温もりを分け与えながら、俺は自分の物語を彼女の心に注ぎ込むように語った。全てを、どんな些細なことも、どんな罪深い瞬間も。彼女はそれを聞き、丁寧に折り畳んで、心の奥にしまい込んだようだった。

この後、彼女がいなくなった...