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マイペット

一瞬、ソレンがキスから身を引くものだと思った。彼が私を突き飛ばし、唸り声をあげ、どんな辛辣な言葉を浴びせてくるのかと身構え、体はこわばった。

けれど彼は私を壁に追い詰め、その舌を私の舌に絡ませ、野生的で、すべてを飲み込むようなキスを返してきた。そのせいで全身に熱がじりじりと生まれ、私の力が燃え上がった。

「ソレン」私は囁き、待ち望んでいた息を吸い込むために身を引いた。「怪我は? お願い……」

彼は厳しく私を黙らせ、一歩踏み込んできた。その体で私の視界は完全に覆われた。彼の唇が再び私のものと重なったとき、私は彼の瞳を見上げた。今度はゆっくりと、濡れた熱いキスが引き伸ばされ、彼の視線が私のもの...