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フルブラッド

ソーレン

パットンが嵐の中へと消え、自分の家に板を打ち付けに行ってから、俺は数分間ポーチに立っていた。もうあの家にはいられない。ハウンズの脅威があるからだ。デュークの行動に関する彼の推測は理にかなっていたが、彼がハウンズの元へ行かなかったか、あるいはもっと悪く、メイヴ王女が俺と一緒に、無防備な状態でローグランドにいることをヴァイパー本人に知らせなかったとは、俺は完全には納得していなかった。彼女のボス……そう、あいつなら王族を、それもメイヴほどのスキルセットを持つ者なら、なおさら手中に収めたがるだろう。

その考えだけで胸が悪くなる。あるいは、それは刺すような空腹感のせいかもしれない。どちらか...