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ザ・マリッジ・ベッド

ブリー

寝室のドアが私たちの背後で閉まると同時に、ローガンの唇が私のそれに重ねられた。カチリと小さな音を立てて鍵がかかる。私が濡れた彼の巻き毛に指を差し入れると、さらに小さな呻き声が彼の口から漏れた。

彼は雨と革の匂いがした。また嵐の夜が来ても、暖かさと安らぎを約束してくれるような、そんな匂い。

そして今、この男――この騒々しくて、不快で、頑固な男が……私のものになった。

彼は、今日気まぐれで買った指輪にキスをする。それはシンプルな金のバンド――ただそれだけだ。

「戻ったらもっといいものを贈る」と彼は約束し、私の手のひらにキスをしてから、再び唇を重ねてくる。「天上の古き神々にも見えるほどのダ...