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第540話

霧

この監禁生活がもう一週間も続いている。私の精神状態は崩壊寸前だ。オアシアに到着した初日、私はコールに心も体も奪われた。彼の隣で一晩中過ごし、シーツが二人の匂いに染まるまで彼の体の秘密を学び、そして死んだように眠り込んだ。

でもそれはもう一週間前のこと。その間、私はアパートの中をうろうろ歩き回り、壁紙に溶け込むように存在感を失いながら、数階下の中庭を駆け回る狼たちを眺めていた。毎日が同じ。一人で目覚め、一人で朝食を取る。ラベンダー——美しい中年女性——が現れては、私の肌をほぼ完全に覆う美しいドレスを着せてくれる——どこにも行かないのに。彼女は一言も話さないし、ほとんど目を合わせようともし...