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第509話

私の指はアヴィヴァの髪に絡み、彼女が膝をついて上体を起こす。止めるべきだと思う。紳士なら彼女を先に立たせて奉仕すべきだと、ほんの小さな、取るに足らない部分が叫んでいるが、薄暗い照明の霞みと床から振動してくる音楽のリズムの中で、私は紳士的な気分ではない。

彼女の手が私の太ももを押し、爪が肌をつねる感覚に目を閉じる。これは夢の中の出来事に違いない。彼女の舌が二度目に私の柱をゆっくりと舐め上げると、全身が震える。彼女は私を試している。目を開ければ、彼女はウイスキーのような瞳で見上げているだろう。その視線だけで数秒以内に胸に吐き出してしまいそうだ。まだ口に完全に含まれてもいないというのに。

俺は終...