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第450話

サラ

「こんなの屈辱的よ!」私は裸の体を手で隠そうとしながら囁いた。冷たい夜の空気が肌に食い込み、新しい痕の痛みを麻痺させてくれるけど、他の部分はピリピリと刺すように痛い。

数フィート離れたところで狼の姿のシドニーがパティオを行ったり来たりしながら、私の心の中に語りかけてくる。「変身すれば、温かくなるよ」

彼はわざとこうしているのだ。彼はローブすら貸してくれない。おそらく私が素肌のまま、震えて彼の慈悲に縋る姿を楽しんでいるのだろう。

「わかってるわよ」私はイライラしながら言い返す。「でも、やり方がわからないの!」

「感じるはずだ。ただ、体に何をさせたいか伝えるんだ」彼は立ち止まり、か...