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第443話

サラ

舞踏会の後で

シャドークレストのアルファ・シドニーは、月の女神の神殿から続く長い階段を降りる途中で立ち止まった。彼が私に手を差し出し、私はそれを取る。彼の手は温かいが、少し湿っていた。

私は彼の目を見つめる。女神よ、彼の目は輝いている。最高の画家でさえ絵に捉えられないような青色だ。深い海のような濃紺で、その目に浮かぶ一つ一つの思いが見えるほど表情豊かだ。

彼は緊張している。私も同じだ。それはばかげている。私たちは一時間も踊り、二人とも好きな地元のマイナーなバンドの曲に合わせて歌っていた。彼は私が気に入らなかったカクテルを飲み干すのを手伝ってくれて、そして気がつけば私たちは…こうしてい...