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第318話

第7巻：アルファの末裔

アイラ

「エラ」と私は囁いた。ショックで体が固まる。アドレナリンが全身を駆け巡り、かろうじて居間の残骸へ一歩踏み出す。あたり一面が灰と燃えさしだ。天井は崩れ落ち、午前中の太陽の眩しい光が差し込んでいる。

そして彼女がそこにいる。部屋の中央に膝をつき、伴侶の血まみれになって。

マドックスが前に飛び出そうとするが、私は彼の腰をつかんで引き戻した。「待って！」

エラは胸を激しく上下させながら荒い息をついている。遠くでサイレンの音が聞こえる。煙が空に向かって昇っていく。人々が私たちの敷地に押し寄せてくるまであと数分の問題だ。そして彼らにこれを見られるわけにはいかない。

「エ...