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第296話

エラ

ライアットの目は熱に満ちていて、私は彼を見上げながら顔に浮かぶ不機嫌な表情を保とうとしていると、足の指がブーツの中で丸まってしまう。彼が近づき、私の耳元でささやいた。「数時間前に君の中に出したばかりじゃなかったか?」

背筋に震えが走り、腹部に広がる。彼の息が私の肌をなでるように、彼の唇が私の耳に触れるとき、目を閉じたいという衝動と戦う。

「今夜もそうするつもりだ、プリンセス」彼の手が私の腹部を滑り降りる。「これからはワインを一滴も飲ませない」

「避妊薬を飲んでないと思う理由は?」私は歯を食いしばって言った。それを言うのに全エネルギーを使い果たしそうだった。彼の触れるところで私は...