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第155話

私たちが波止場に到着したのは真夜中だった。その日の早い時間、アントニーは誰かに尾行されていると思い、車を捨て、私たちは全員ポート・ウェスタリー行きの列車に乗った。私には良い考えとは思えなかった。車なら進路を変えられるが、列車はどうあっても一つの線路に縛られてしまうからだ。

でも、この旅の多くのことと同じように、私はいとこに最善だと思うことを決めさせていた。

今、彼が「駅から波止場までの短い散歩」と表現したものをしていた。

駅を出てから二時間後、ようやく水面が見え、海から吹いてくる風の匂いがした。

そう...短い散歩ね。

「暗いわね」とポピーが指摘する。まるで私たちが気づいていないかのよう...