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第154話

イスラ

もう店を出て行こうとしていた。これで全部終わりにできる。私は愛する人を危険に晒したくない。ベンがどうしても一緒に来たいと言うなら、私は行かない。

弟がブースから飛び出して私の腕を掴んだ。「いいじゃないか、イスラ。そんな風にならないでよ。まるでママみたいだよ。僕は子供じゃない」

「あなたは子供よ！」私は思わず叫んでしまった。「運転免許すら持ってないじゃない！」

「持てるよ！」彼は反論する。「イスラ、僕はもう一度死んだんだ。本当に...これ以上何が起こるっていうの？」

「また死ぬかもしれない。そして今度は、私があなたを生き返らせることができないかもしれないのよ！」

「あなた...