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第125話

イスラ

「彼に電話を切ったの?」ポピーが私に尋ねる。彼女はベッドの横の椅子に座って、まだ電話を見つめている私から十歩ほど離れた床の上を行ったり来たりしている。「切ったでしょう?あの野郎!ざまあみろ」

私はアルファ・キング・マドックスが私たちの君主であり、彼を悪く言うべきではないと彼女に注意することはしなかった。この状況では、彼女は好きなように彼のことを呼べばいい。

月の女神は知っている、この数時間の間に私自身も頭の中で彼のことを散々に呼んだのだから、自分が完全に無実であるかのように彼女のしていることを指摘することはできない。ただ私は声に出して何も言わなかっただけだ。

それが真実だと...