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第978話

イザベラが躊躇うのを見て、レオンは頭を下げて言った。「まだ足りないと思うなら、僕自身をあげるしかないかな」

イザベラは笑い、彼の顔を押しやった。「やめてよ!あなたなんていらないわ」

「でも、僕は君が欲しい」レオンは身を乗り出して彼女の頬にキスをした。

イザベラは顔を赤らめ、再び彼を押しのけ、鍵を彼の手に置いた。「こんなの面倒すぎるわ。あなたが持っていて」

「僕も面倒だと思ってる。だからこそ財産管理を手伝ってもらうために君と結婚したんだ。断ることはできないよ」レオンは鍵を彼女のマタニティドレスのポケットに戻した。

彼の頑固な表情を見て、イザベラはベッドに座り、腰に手を当てた。「警告して...