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第959話

レオンの言葉を聞いて、イザベラは信じられないという様子で数歩後ずさり、頭を振った。「あなたは今日、私に中絶させるためにここに来たの？」

「ああ」レオンはイザベラが動揺している姿を見るのに耐えられず、目を逸らしたが、その口調は断固としていた。

「もし私がそれを望まないとしたら？」イザベラは目を細めた。

レオンは彼女を一瞥し、その姿勢は揺るがなかった。「今日、あなたが望もうが望むまいが、その子を処分するんだ！」

イザベラは頭から氷水を浴びせられたような気分だった。

彼女はシングルマザーになってレオンと縁を切ることを考えていた。彼がこれほど冷酷に、彼女を私立クリニックに引きずって中絶させる...