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第828話

エリーはくすっと笑って言った。「販売員がまず私たちに見せてくれたのは、5カラット以上もある巨大なダイヤの指輪だったんだけど、あなたはあまり派手なものは望まないって言ったの。前回の結婚は注目を集めすぎたから、私たちはこの2カラット弱のものを選んだのよ」

「本当?そんなこと言ったっけ?でも、それじゃあ君に少し不公平だったかもしれないね」セブはエリーの手にあるダイヤの指輪に目を釘付けにしていた。

「あなたと一緒にいられるなら、それだけで十分よ」エリーはセブの手を自分の頬に当てた。

二人はもう少し話をした後、エリーは突然顔を上げて尋ねた。「ねえ、ボディーガードたちはどこに行ったの?どうしてまだ戻...