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第555話

話し終わると、キャロルは立ち上がって寝室へ向かった。

セブは、キャロルの冷たい態度に顔をしかめた。

そのとき、ライリーはセブの腕をつかみ、「セブ、もう一度ママと話してみるわ。今は怒ってるだけだから」と言った。

セブはライリーを見て、「ママはもう決めたんだ。だからそのままでいいよ。君もママの娘なんだから、財産の半分を残すのは公平だよ」と言った。

そう言うと、セブは立ち上がって出て行った。

「セブ」とライリーは彼を呼んだが、セブは振り返らずにヴィラをまっすぐ出て行った。

セブが去った後、アンドリューはライリーを寝室に引っ張り込んだ。

ドアが閉まると、ライリーは眉をひそめて「なんで私を...