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第432話

セブは頭を下げ、悪戯っぽい笑みを顔に浮かべた。「今はすごく乗り気みたいだけど、先に片付けることがあるんだ。それからゆっくりできる」

スーザンの頬が真っ赤に染まった。「そんなにからかい続けるなら、もう口きかないわよ」

彼女は恥ずかしさを隠そうと顔を背けた。

突然、セブはひざまずいた。

スーザンは目を丸くした。「何してるの?」

セブは彼女の手を取り、手の甲にキスをして見上げた。「もう指輪は渡したし、バラも音楽もあった。今、正式にプロポーズするよ」

スーザンは冗談を言っていただけで、セブがそれを真剣に受け止めるとは思っていなかった。

プライドの高いセブが、実際にひざまずいてプロポーズす...