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第1384章危機の解決

ダリルとセシリアの唇がりんごに触れようとしたその瞬間、スタッフが突然ロープを強く引いた。

りんごは勢いよく跳ね上がったが、ダリルとセシリアは間に合わず、身を引くことができなかった。

次の瞬間、二人の唇が重なった!

セシリアは、りんごを逃してダリルとキスすることになるとは思ってもみなかった。パニックになった彼女は、バランスを崩して前のめりになった。

ダリルの唇がセシリアのそれに押し付けられ、彼の目は瞬時に暗い色を帯びた。その手は本能的に彼女の腰を抱いていた。

セシリアは息をのんだ。彼の温かい唇に触れ、顔が赤らむ。

彼女は慌てて顔をそむけたが、体勢が不安定だったため、唇がダリルの頬を滑...