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第1377話価値があるか否か

セシリアはエロウェンの絶え間ない懇願と不平不満にとうとう耐え切れなくなり、ついに折れて彼女のブライズメイドになることを承諾した。

結局のところ、式の間だけ花嫁のそばにいればいいのだ。結婚式が終わってしまえば、フィールズ家の友人や親戚と無理に付き合う必要もなく、そっと抜け出せるはずだった。

結婚式の前日、セシリアは一番早い便でメープルバレーへ向かった。

午後二時、イライジャが空港に車を寄越し、彼女をブライダルショップへと送迎させた。

このブライダルショップは市の中心部から外れた場所に位置していた。富裕層向けの店なので、賑やかな地区ではなく、むしろ人目につきにくい場所にあった。その立地にもかかわ...