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第1369話埋め合わせます

イライジャは不安を隠しきれない様子で言った。「お前たちが仲直りしないと、サディアスはどうなるんだ? セシリアはあの子が幼稚園に入ったら連れて行くつもりなんだぞ」

その知らせに、ダリルの心は沈んだ。

「母さんがサディアスを永遠に預かれるわけじゃない。セシリアは二年もの間、あの子を母さんに預けっぱなしで、母さんも今ではすっかり懐いてる。もうセシリアに面倒をかけるようなことはしないだろう。それに、エロウェンと僕に子供ができれば、母さんにはまた孫ができて寂しくない。セシリアがサディアスを連れて行ったら、お前は一人ぼっちになるんだぞ」イライジャは声を切迫させて言った。

ダリルの手が震え、タバコの灰が落ち...