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第1352章男性は自尊心が高い

ここ数日、セシリアはダリルとサディアスを静かに見守っていた。

二人が一緒に過ごす時間が増え、次第にサディアスからではなく、ダリルの方からサディアスに関わろうとするようになったことに彼女は気づいた。

時にはダリルがサディアスを抱きしめることもあり、サディアスは明らかにそれを喜び、彼の腕の中で嬉しそうにクスクスと笑い声をあげていた。

セシリアは一抹の寂しさを感じながらも、安堵もしていた。ダリルとサディアスがいつまでもよそよそしいままでいるのを見たくなかったのだ。

もちろん、ダリルがサディアスを自分の息子だと認めるまでにはまだ時間がかかるだろうが、少なくとも二人は絆を深め始めていた。

ある...