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第1335話おびえた

「兄貴だからって、好き勝手させると思うなよ！」イライジャは叫び、ダリルの顔面に拳を叩き込んだ。

「イライジャ、ずっと前からお前に灸を据えてやりたかったんだ。今日こそ、その歯をへし折ってやる！」弟に殴られたことに激怒したダリルは、スーツの上着を脱ぎ捨てるとイライジャに突進し、殴り合いを始めた。

「どっちが勝つか、まだ分からねえぞ！」イライジャも一歩も引かず、ダリルと打ち合った。

二人の息子が殴り合っているのを見て、アザレアは深く眉をひそめ、止めに入ろうと駆け寄った。「二人ともやめなさい！喧嘩はやめて！」

しかし、怒りに我を忘れかけた兄弟は、彼女の言葉に耳を貸さなかった。

近くに立っていたセシリ...