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チャプター 1314 シック

セシリアは窓に寄りかかり、午前中ずっとそこに立っていたせいで、足が痺れて感覚がなくなっていた。その時になって初めて、ダリルがいつの間にかいなくなっていたことに気づいたのだった。

彼女は長いこと考え込んだが、自分とダリルの未来がどうなるのか、やはり見当もつかなかった。事態はもはや自分の手には負えないように思えた。

午後になり、ドアが開いて長身の影が入ってきた。

窓に寄りかかったまま足が痺れていたセシリアは、ダリルが入ってくるのを見て眉をひそめた。「ここにいつまでいるつもり?」

ダリルはドアを閉めてから、硬い声で答えた。「なぜだ? イライジャに会いに行きたいとでも言うのか?」

セシリアの...