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チャプター 1312 ビースト

セシリアが島の最高地点にたどり着くと、その眺めに息をのんだ。

島は約一平方マイルほどの広さで、月明かりの下、鬱蒼とした緑のせいか闇に覆われていた。最高地点には、ルミナーラ様式のクラシックな建物群がそびえ立っていた。そこからは、果てしなくきらめく海が一望できた。

セシリアはおとぎ話のような光景に感嘆せざるを得なかった。これが金持ちの特権というものなのだろう、と彼女は思った。おそらくフィールズ・コーポレーションが所有していて、観光開発でもするつもりなのだろうと推測した。

突然、周囲の建物の明かりが一斉に灯り、辺りを照らし出した。

十人ほどの集団が素早く近づいてきて、ダリルに向かって一斉に頭...