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第1303話気をつけて

フィンが入ってくると、セシリアが汚れたシーツを手にしているのが目に入った。彼は慌てて駆け寄り、それをひったくるように奪い取った!

突然の行動にセシリアは呆気にとられた。

顔を上げるとフィンの目と合い、そこに不安の色がかすかに揺らめいているのに気づいた。

「なぜご自分でこのようなことを?スタッフに任せてください」フィンは緊張を笑顔で素早く隠しながら言った。

「以前は私がこの作業を監督していましたから。彼らだけではどうも信用できなくて」セシリアは微笑んで答えた。

「しかし、アザレア・フィールズ様からは、特にイライジャ・フィールズ様のお部屋のことは、奥様がなさる必要はないと指示を受けており...