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第1277話あなたはやりすぎ

「フィールズ奥様、果物のご用意ができました」メイドは、セシリアがまだ物思いにふけって立っているのに気づき、声をかけた。

セシリアははっと我に返った。「あら、そうね」

彼女は二皿の果物に目をやった。きれいに小口切りにされ、爪楊枝が刺してある。皿を持ち上げ、キッチンから運び出した。

「果物よ」セシリアは微笑みながら、皿をテーブルに置いた。

アザレアがすぐさま言葉を添える。「スカイラー、あなたの好きな梨と、シルヴァノア産のドリアンよ。さあ、召し上がれ」

「ええ」スカイラーは笑顔で答え、ドリアンを一切れ、それから梨を一切れ取った。

「どう? 味は大丈夫?」アザレアが悪戯っぽく笑いながら尋ね...