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第1273話邪悪な義母

アザレアの厳しい表情を見て、セシリアはうつむき、「申し訳ありません、お義母様。寝坊してしまいました」とつぶやいた。

アザレアは語気を強めた。「ダリルが朝食を待っていたのに、あなたはお昼まで寝ているなんて。仕事にも遅刻するつもりなの?」

「もうしません、お義母様」セシリアはすぐに答えた。

アザレアの視線は鋭く、セシリアを見据えていた。

その視線の下で、セシリアはまるで心の中まで見透かされているようで落ち着かなかった。

アザレアは目を細め、嘲るように言った。「またダリルを一晩中付き合わせたんでしょう? だから起きられなかったんじゃないの?」

「え?」セシリアは唖然とした。

彼女はあた...