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第1269話信じられない

三日後、セシリアはついに仕事を辞めた。

職場での最後の数日間、彼女は全力を尽くし、すべての業務が完璧に終わるように気を配った。再び働けるようになるまで、しばらく時間がかかるかもしれない、もしかしたらもう働けないかもしれない、と分かっていたからだ。

その日の朝食後、セシリアはダリルのブリーフケースを運ぶのを手伝いながら、一緒に屋敷を出た。

外に出ると、ダリルは彼女からブリーフケースを受け取った。「僕が持つよ」

「気をつけて、お母様に見られるかもしれないわ」セシリアは屋敷の玄関ドアをちらりと振り返りながら言った。

先ほど、ダリルが朝食を終えて立ち上がったとき、アザレアがセシリアに、ダリル...