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第1261章インスティゲーション

その瞬間、ダリルはセシリアの顎をつかみ、強い口調で言った。「お前に発言権はない!」

「あなたって本当に命令口調ね」セシリアは口をとがらせた。

ダリルは一瞬彼女を見つめてから、身を乗り出して強く彼女にキスをした。

セシリアはそのキスが罰のように感じた。まるで彼が何かを証明しようとしているかのように。数秒で、彼の噛みつきで彼女の唇は腫れ上がっていた。

ダリルは身を引き、所有欲に燃える目で彼女を見つめた。「お前は俺のものだ。お前に触れていいのは俺だけだ!」

セシリアは、ダリルが子供のように振る舞っていると思わずにはいられなかった。

シートに身を預け、唇に触れながら彼女は言った。「あなたの...