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第1256章「上へ、そしてそれを超えて」

「もちろん、お母さんと一緒に良く眠れたわ!」とセシリアはダリルを見て笑った。

ダリルは身を乗り出し、セシリアの腰に腕を回して、彼女の耳元でささやいた。「嘘ついてるでしょ。朝食のとき、あんなにあくびしてたじゃないか。昨夜はぜんぜん眠れなかったんだろ」

彼は何一つ見逃さなかった。嘘をつき通せないと悟り、セシリアは認めた。「久しぶりに実家に帰ったし、お母さんと一緒に寝るなんて何年ぶりかしら。朝の3時まで起きて話してたの。子供の頃の思い出とか。お母さん、本当に私が帰るのを寂しがってたわ」

セシリアの顔には悲しみが浮かんでいた。

それを見て、ダリルは提案した。「結婚したら、お母さんをメープルバレ...