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第1244章:同意しません

その朝、セシリアはテーブルにレモネードのグラスを置いた。

一方、ダリルはドレスパンツに白いシャツ、さらにネクタイまで締めていた。

ビーチハウス滞在中、ダリルは水着か非常にカジュアルな服装だったが、こんなにフォーマルな格好は初めてだった。

そこでセシリアは眉をひそめて尋ねた。「どうしてそんな正装してるの?」

ダリルは一歩前に出て、セシリアの手を取り、謝った。「ごめん、5分後にビデオ会議があるんだ。1時間ほどかかるから、その間は一緒にいられない」

それを聞いて、セシリアは思わず笑った。「たった1時間よ、謝らなくていいわ!」

ダリルはセシリアの手を持ち上げ、その甲に口づけした。「ここにい...