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第1241話ダイヤモンドリング

外は太陽が明るく輝き、ヤシの木が風に揺れ、カモメが海の上を飛んでいて、すべてが美しかった。

セシリアは寝返りを打ち、眠たげな目を開けると、太陽がすでに高く昇っていることに気づいた。思わず横を見ると、隣の枕は空っぽだった。部屋を見回しても、そこには彼女しかおらず、ダリルの姿はどこにも見当たらなかった。

昨夜、彼はとても情熱的だった。乱れたシーツと床に散らばった服を見ると、思い出すだけで顔が熱くなった。

セシリアは体を起こしたが、全身が力なく、足もだるかった。彼の体力はあまりにも良すぎて、彼女は本当についていけなかった。

服を着てから、彼女はヴィラ中を探したが、ダリルの痕跡は見つからなかっ...