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第1172話

これを聞いて、セシリアは眉をひそめて言った。「でも、あなたは自分の健康を無視するわけにはいかないわ！」

セシリアの目に緊張の色を見て、ダリルは突然手を伸ばして彼女の手を握り、軽く安心させた。「心配しないで、自分の体力は分かってるから。大丈夫だよ」

「でも…」セシリアは何か言いかけた。

ダリルは彼女の手を離し、急に立ち上がると、他の人たちと飲み続けた。

セシリアはダリルがグラスを次々と空けていくのを見つめていた。彼女はダリルが先ほど握っていた自分の手首を見下ろし、彼のことが心配でたまらなかった。

食事の終わりには、ダリルは十数杯のワインを飲んでいた。帰る時間になると、彼は足元がふらつい...