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第1169話

日が過ぎるのは早く、あっという間に今月も中旬から下旬になっていた。

ダリルは一日おきに彼女の視界に現れ、よく朝食やその他のものを買ってきた。

彼は彼女がそれらを受け取らないことを知っていたので、いつもダグラスに彼女へ届けさせていた。

毎回、ダグラスは困った顔をして彼女に頼み込み、そのたびにセシリアは心を和らげて10ドルを渡していた。

この半月の間に、セシリアは100ドル以上を渡し、ダリルは事実上、朝食の転売業者になっていた。

その日の午後、セラフィーヌはセシリアを自分のオフィスに呼んだ。

「ローソンさん、お呼びでしたか?」セシリアは敬意を込めてセラフィーヌに尋ねた。

セラフィーヌ...