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第78話

バレローズ

大学の敷地内に入るのは簡単だった。警備は情けないほど甘かった。そして学長に寄付を検討していると納得させれば、敷地内を歩き回るのも問題なかった。まるでそれが実際に起こるかのようにね。私はただ私の女王を探すために入りたかっただけだ。目標を達成するためなら嘘をつくことも厭わない。もし女王がこの学校に通い続けることを望むなら寄付もするだろうが、彼女はこの小さな学校よりも上の存在だ。もし女王が教育を続けたいなら、国内最高の学校に送ってやる。彼女がやりたいことは何でも支援するつもりだ。変身者を一掃して世界を支配しようとしているかもしれないが、私は教育を受けることの強い信奉者だ。教育なしでは今...