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第47話

レキシ

私はベッドで目を覚ました。変な話だが、最後に覚えているのはクラスに立ってスタンディッシュと話していたことだ。少しめまいがして弱っていたけど、気にしないようにした。というか、そうしようとした。黒い点が見えて足元がふらついていた。そして今、目を覚ましている。両手に余分な重みを感じ、両腕にしびれが走っている。しびれ方が違うので、二人の人が私の手を握っていることがわかる。ゆっくりと目を開け、右を向く。腕に点滴が繋がっているのが見えて、病院にいることがわかった。匂いでわかるはずだったけど、気づかなかった。

見上げるとルーサーが私を見下ろしている。彼は心配そうだ。私が再び病院のベッドにいるのを見...