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第43話

私たちは途中まで沈黙のまま乗っていた。何を言えばいいのか、何を尋ねればいいのか分からなかった。「彼女に話しかけないと、君に興味がないと思われるぞ。メリッサがくれたアドバイスを思い出せ」とレイザーが言った。デートが始まって15分も経たないうちに、俺は台無しにしていた。「調子はどう?」レクシーが尋ねた瞬間、俺も「勉強はどう進んでる?」と聞いた。レクシーはくすっと笑った。俺はその音が大好きだった。「もう一度彼女にそれをさせろ」とレイザーが言った。「もう一度聞きたいな」と彼は言った。「ごめんなさい。私、デートなんて初めてで、どう振る舞えばいいか分からなくて」と彼女は言った。

レクシーがデートの経験が...