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第21話

レキシ

私は裏のポーチに座っていた。アルゴスが私の膝に頭を乗せ、私は彼の耳の間を掻いてあげていた。彼はそれが好きみたいだ。野生動物なのに驚くほど優しい。少なくとも私に対しては。ウサギならそんなに運が良くないだろうけど。私はルーサーとのデートと初めてのキスについて彼に話していた。きっと彼のオオカミ的な頭では気にもしていないようなくだらない話を。そこにルーサーが現れて、夕食に行かないかと誘ってきた。「ルーサー、誰かを紹介したいの。驚かないでね。彼はあなたを傷つけないから。約束するわ」と私は言った。ルーサーは懐疑的な顔をしたけど、私についてきた。私はアルゴスを紹介した。きっとルーサーは私が変だと思...