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第174話

エピローグ

部屋は柔らかな金色の蝋燭の光に包まれ、壁に揺らめく影を落としていた。空気は期待感で満ち、緊張感と生の欲望が入り混じった熱気が漂っていた。グラハムはベッドのそばに立ち、完全に裸で、その身体は緊張で引き締まり、興奮の証は明らかだった。アイラは彼の前に横たわり、その繊細な体は僅かに震え、目は恐怖と興奮が入り混じって大きく見開かれていた。シーツは肌に冷たく感じられたが、グラハムの体から放射される熱は、まるで彼女が燃えているかのように感じさせるほどだった。

「動かないで……」グラハムの声は低く、ほとんど唸り声のようで、彼は呼吸を整えようとしていた。彼の手は彼女の上で宙に浮き、どこに触...