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第85話

東中央のどこか、暗黒宮殿の西塔にて。

「ふぅむ」私は湯に浸かりながら、熱い水が肌を包み込む感覚に身を委ねて声を漏らした。湯気が骨の芯まで染み入る感覚が心地よかった。広大な私の部屋を包み込む温もりと、部屋の隅々に灯された青い蝋燭の誘惑的な灯りが好きだった。私の金色の瞳は、ベッドの上で半裸で横たわる美しい女性を見つめた。彼女はベッドから誘惑するような視線を私に向けていた。その視線に、私の男性器はさらに硬くなった。

六百年の生涯で、誰一人として彼女のように私を感じさせる者はいなかった。こんなにも生きている実感を与えてくれる者は。彼女は私のものだ、手に入れ、所有するべき存在だ。私は彼女がベッドから...