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第62話

キリアンの視点

私はベッドの上にいて、テアが完全に裸で私の前に立っていた。もし数ヶ月前にこんなことが起きていたら、間違いなく彼女をベッドに引き倒して休む間もなく抱いていただろう。彼女は美しかった、それは間違いない。だが今の私は何かが変わっていた。彼女にもう魅力を感じなくなっていた。シーラができた今、すべてが変わったんだ。そして彼女を傷つけたくない。私のつがいを傷つけるなんて絶対にしたくないんだ。

私は目をそらし、少し嫌悪感を覚えた。だがそれを表に出さないようにした。また、私の拒絶が彼女を傷つけることも避けたかった。

「服を着て、出て行ってくれ、テア」と私は言った。

彼女の裸の体が突然私...