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第49話

シーラの視点

空気中の官能的な緊張が、キリアンの視線が何度も何度も私の体を舐め回す度に私たちの間で高まっていった。彼の動揺に対する満足感が私の微笑みに表れていることを隠せなかった。少なくとも彼は、自分が私にどんな種類の拷問を与えているのかを正確に知っている。エイディの存在が私の中にあり、私をさらに勇気づけていた。

彼の視線が飢えたように私を見つめた。彼は自分自身に対するわずかな制御を失いつつあった。私は心の中で微笑んだ。良かった。私はもう、運命の絆を私と同じように感じているキリアンにしがみつく側だけでいることにうんざりしていた。運命の絆の痛みを受けるのが私だけというのは公平じゃなかった。私...