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第37話

キリアンの視点

私は凍りついたように立ち尽くした。まるで体中の血が全て抜け去ったかのようだった。胸を締め付ける痛みに対して、完全に麻痺していた。私の目はシーラの顔を見つめ、彼女の唇に留まり、そして再び彼女の目に戻った。私は混乱して眉をひそめ、シーラが本当に私を拒絶しているのかを考えるように彼女を観察した。

彼女の固い視線と厳粛さは、彼女が言ったすべての忌々しい言葉を本気で言っていることを物語っていた。彼女は私を拒絶した。しかし、もし私が彼女の拒絶を受け入れなければ、それはまったく無意味なことだ。

胸の痛みはゆっくりと怒りへと変わっていった。

私は笑った。彼女から手を離し、私の唇は笑い続...