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第20話

シーラの視点

私は一人部屋に残され、床にうずくまっていた。突然ドアが開く音がして、顔を上げるとモーガンが入ってきた。抑えていた涙が一気に溢れ出し、気づいたら立ち上がって彼に向かって走り寄り、その腕の中に倒れ込んでいた。

モーガンは私をしっかりと抱きしめ、私の目からさらに涙があふれ出た。

感情をある程度抑えられるようになると、青い瞳で彼を見上げた。

「本当に私はやっていないの…」誰か一人でも信じてくれる人がいることを願いながら、私は言葉を選んだ。

モーガンは黙ったまま。その沈黙が私の心を引き裂いた。彼が私の唯一の希望だったのに。

静かに、彼は私をベッドまで導いた。私が腰を下ろすと、モー...