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第171話

キリアンの視点

私は馬を戦士たちに預けた。評議会の城から戻ったときには、すでに日が暮れていた。急いで動いたのは、どうしてもシーラに会いたかったからだ。評議会の城で彼女が涙を流しているのを見てから、ずっと落ち着かない気持ちだった。心で彼女に話しかけようとしていたが、繋がらなかった。女神のみぞ知る、私がどれほど心配していたか、そして今もなお心配しているかを。リアに心で連絡を取り、シーラについて尋ね、彼女が城に戻っていると知らされた後でさえ、私はただ安心することができなかった。

私は廊下を急ぎ足で通り抜け、自分の部屋へと向かった。急いでドアを開けると、最初に目に入ったのはベッドで、シーラが丸くな...