アルファの呪いー内なる敵

第119話

シーラの視点

「シーラ」キリアンはモーガン、マギー、そして私が集まっている場所に急いでやってきた。彼が私に近づいてくると、私はぴくりと体を動かして立ち上がった。

涙と刺すような苦悩を宿した私の鋭い青い目がキリアンに向けられた。

「シーラ、誓うよ、話そうとしていたんだ—」彼は言い始めたが、それ以上話す前に、私は彼の横を素通りし、ドレスの裾をひと握り掴んで城から飛び出し、森の中へと駆け込んだ。

私は何も、特に自分の感情をコントロールできる状態ではなかった。骨の中に過酷で恐ろしい感覚が広がるのを感じた。私の壊れた魂の中には深い混乱があった。立ち止まることなく、方向も定めずに走り続けた。ただ魂...