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第43話

エマ

「本当にこれをやりたいの?」ハドリアンが尋ねる。私の上に身を乗り出した彼の声には心配が滲んでいる。

私は上下に動きながら呻く。「ええ、やりたいわ」

ハドリアンは目を細めて私を見る。「そんな言い方をするな、これは真面目な話だ」

私はため息をつき、彼を見上げる。「ただ入らないのよ」

「女神様、助けてくれ」彼は呻く。

ハドリアンは床に降りて私を手伝う。私の足が新しい黒いブーツから半分はみ出している。彼はひざまずいて私の足首をつかみ、脚を空中に持ち上げる。彼の親指が私の露出した足首の肌を押す。私は肘をついて身を支えながら、思わず漏れそうになる声を抑える。

私は彼の体を目で追う。ハド...