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第10話

私はベッドで一人で目を覚ます。私の下で柔らかく従順な体の幻影が潜在意識から消えていくにつれ、私は息を切らして起き上がる。

柔らかく、従順な、人間の体。

私はベッドに倒れ込む。体は柔らかく音を立てて落ちる。睾丸は緊張し解放寸前で、勃起したペニスはシルクのシーツをテントのように持ち上げている。私は膨らんだ茎の根元をつかみ、少しでも圧力を逃がそうとする。

「いったい何だったんだ?」私はつぶやく。

欲望だ」ネロは片目を開けて淡々と答える。

私はうめき声を上げ、腕で朝の日差しを遮る。「お前に聞いてるんじゃない」

それが欲望だということはわかっている。*くそ、よく分かってる。*そして...